皆さんは、ご自宅にある不用品をどのように処理していますか。買い取り業者に持ち込むとか、廃品回収に出す、他人に譲るなど今では様々な方法を使って処分することができます。不用品がお金に替わると、家も片付くし一石二鳥です。そんな不用品が回収された後どのように処理されているかご存じでしょうか。今回は、その流れをご紹介しようと思います。
不用品回収された後の話
どの業者にも共通して言えることは、まずは自社に持ち帰り、選別をしてから処分方法を決めていることです。そのままどこかへ流すとか捨てるのではなく、きちんと必要な場所に分けていくことが大前提です。ここからの作業を自社のみで行うところもあれば、それぞれに分業して行っているところも多々あります。
まずは回収から
ご希望のあったお客様のお宅まで回収に伺う業者も増えてきました。しかし、物量的に持ち込みが厳しいといった状況の方が対象となります。ほとんどはお客様からの持ち込みで作業が始まります。お預かりした後はいったん自社の倉庫や仮スペースなどに保存していきます。
回収には細心の注意が必要です。万一貴重なものや状態がよく使えるものが有れば、後々売り物として出さなければなりません。ここでの保存状態の良し悪しでその後の値段の付き方も変わっていきます。
商品が集まった段階で次のステップに進みます。仕分けというカテゴリーです。ここを通過して専門の業者に販売委託をするものか、自社で扱えるものかを判断していきます。
不用品の選別はしっかりと
お客様が出された商品を一点一点調べていきます。これはどういったものなのか、どの年代の物なのか、今後も使えるのか使えないのか。詳細を知ることで、ここからの行き先が決まってきます。
この選別を専門で受け持っている業者も存在するほど、重要な段階と言えます。豊富な知識と情報を駆使して、一点一点見極めていきます。市場の最新情報を知っておくことで、より精度の高い見極めが可能です。
また、まだまだ使えそうなのに一部破損があるために悪い評価の付いた商品は、リペアして出品することが有ります。この技術にも専門職があり、まるで新品かのように修繕することも可能です。どうしても修繕がかなわなかったものはリサイクル素材として出せるものとなっていきます。
現代のリサイクル事情
環境問題が取りだたされている今、リサイクル業界は世界中から注目を集めています。主にプラスチック製品が殆どの割合を占める不用品は、売り場に出なかったものをきちんとリサイクルすることで無駄な廃棄物を出さずにまた新しい素材として利用価値のあるものに生まれ変わります。
これまでは主にペット素材がリサイクルの主流でしたが、研究が進み分解して更に素材を細かく分けることで、ペット以外の原材料から作られたものも再利用できるようになっています。不用品を出そうと思ってかき集めているとき、このようなリサイクルのことも視野に入れて分類分けしておくのも、環境保全につながることかもしれません。
不法投棄には気をつけて
不用品回収業者は、基本的には無料で引き揚げて自社で販売またはリサイクルに回すといった流れが主流ですが、中には受け取るだけ受け取って地方の山中などに不法投棄する業者も存在します。不法投棄は罰則付きの犯罪です。また、買い取ったものが正規のルートで販売されず、違法なルートに流されるという被害も起こっています。
買取業者を選ぶときは、その会社の実績と、回収した後どのように処理をするのかきちんと質問をしても丁寧に答えてくれる確実に信頼できる業者にお任せすることをお勧めします。
不用品のその後
あなたの生活で不要になったものは、また誰かの生活において必要になります。単に捨ててしまうと資源の無駄になりますし、買い取り業者などに出してお上手にお金に変えるのも一つの手段です。
使えるものはまた誰かのもとで活躍します。使えなくなったものはリサイクルされてまた何かに生まれ変わります。そういったことが繰り返されることで、バランスが取れて健全な環境が保たれています。
ただ回収するだけではなく、その後には様々な段階を経ています。オークションやフリマサイトであれば、1対1の話で完結しますが、不用品回収として出すと、多くの人の手が加わることになります。そういった仕事で、中古市場は成り立っており、現在の経済の一部が回っていると言えます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。この一連の流れをすべて一社で行っている会社も多く存在します。分業制が殆どですが、色んな過程を通ることでまた活躍できる不用品も多く存在します。いずれは不用品として出すからという考えではなく、自分が何十年も使っていけるような状態をキープする気持ちで物を使ってあげると、万一売りに出した後でも十分利用価値のあるものとして存在し続けられます。
物を大事にしなさいと小さな事口うるさく言われたことの本質が、人や環境の役に立っていると思うと不思議なものです。皆様も是非、物を買うときや手放すときにその後のことを考えて選ぶようにしてください。